【天然記念物オガサワラシジミ】小笠原固有のチョウが絶滅危機!人口繁殖も失敗した?

国の天然記念物に指定されている小笠原諸島(東京都)固有の希少なチョウである「オガサワラシジミ」。
8月27日、環境省によると、都内の2施設で人工繁殖のため飼育していた幼虫と成虫が全て死んだと発表しています。
2018年以降、野生の「オガサワラシジミ」が確認されていないため、絶滅危機の可能性が高まっています。
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【天然記念物オガサワラシジミ】小笠原固有のチョウが絶滅危機!人口繁殖も失敗した!
小笠原諸島固有のチョウ「オガサワラシジミ」繁殖用個体全滅 #nhk_news https://t.co/SnbJte7Ax1
— NHKニュース (@nhk_news) August 27, 2020
小笠原諸島(東京都)固有の希少なチョウである「オガサワラシジミ」の絶滅が、どうやら本当になりそうです。
環境省によると、都内の2施設で人工繁殖のため飼育していた幼虫と成虫が全て死んだとのこと。
オガサワラシジミの生息域外飼育個体群が途絶えました。
野生個体も確認されておらず「絶滅」に限りなく近い状況です。域外飼育関係者は最後の最後まで尽力されていました。
この件が、他の絶滅危惧種保全のために活かされることを強く願います。https://t.co/VDJRNKE8Wx— 小笠原自然文化研究所 (@iBo_sznbnk) August 27, 2020
天然の「オガサワラシジミ」は、2018年以降、確認されていません。
「オガサワラシジミ」は、小笠原諸島、父島列島の弟島・兄島・父島、母島列島の母島・姉島で分布が記録されていますが、近年確認できているのは母島のみ(日本固有種)でした。
かつては父島、母島に多数生息していましたが、父島では1980年代前半に激減し、1992年以降、生息が確認されていませんし、母島でも少数のみの確認だけでした。
「オガサワラシジミ」は、1969年に国の天然記念物に指定されています。
「オガサワラシジミ」の特徴や特性が、環境省のホームページにのっていましたので紹介しておきますね。
- 小型(全長12~15mm程度)のシジミチョウで、オスのほうがメスよりやや大きい。オスの羽表面は暗青色で外縁部が黒い。メスの羽表面は暗青色~黒色。裏面は灰白色で後ろ羽は青緑色を帯び、小さな黒い斑紋がまばらにある。
- 年に数回孵化し、冬期の個体数が少ないが、年間を通じて見ることができる。
- 生息地は自然性の高い森林であり、成虫の活動時間については、朝から夕方までの日が差している時間帯。幼虫の餌はクマツヅラ科のオオバシマムラサキ、クスノキ科のテリハコブガシ、コブガシなど。
- 移動性が高い。
- 日本固有種
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世間の反応
オガサワラシジミって野生下では2018年以降確認されていなかったのか…
いつか生きた個体に会うのが夢だったのにな
ショック…何処かでひっそり生きていて欲しいな
絵は前に描いたデフォルメしたオガサワラシジミです pic.twitter.com/ymXQAvZrDn
— 浅黄斑蝶 (しばらく散策頻度下げます) (@64Asagimadara) August 27, 2020
天然記念物『オガサワラシジミ』の絶滅危機について、世間や昆虫愛好家の反応はどのようになっているのでしょう。
やはり、天然記念物が絶滅してしまうのは、「ショック」ですよね。
種の保存って、本当に大変なのですね。
オガサワラシジミの生息域外個体群繁殖途絶のニュースはとてもショック。
本種でそれが可能だったかは分からないものの、絶滅危惧種の域外個体群の維持に関して、リスク分散として昆虫関係の業者や愛好家と協力する体制をどうにか構築できないだろうか。
愛好家の飼育技術は本当に凄いと思う。— 茶 (@tuyamagu) August 27, 2020
オガサワラシジミが話題ですが、
小笠原で最も絶滅した生物はカタツムリです。18種も絶滅しています(環境省RDB)。生き物好きの方には是非とも知っておいていただければと思います。— Student (@Moorea_Partula) August 27, 2020
オガサワラシジミの件は非常に残念でした。担当者の方は苦しい時間を過ごしたかと思うと、心中お察しします。現場では試行錯誤されてました。我々に見えていない背景や経過がたくさんあるかと思います。希少種の域外保全の難しさを改めて思い知らされました。
— 平澤 桂@ゲンゴロウハンドブック2刷 (@tinatarou) August 27, 2020
可愛くない生物の保全って難しいよなぁ
オガサワラシジミの羽にハートマークがついてたらパンダみたいに色んな動物園で飼育されて絶滅してなかったかもね
まあ、域内保全が最善なわけだけれども— 日付 (@gugugurasan) August 27, 2020
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まとめ
小笠原のチョウ「オガサワラシジミ」絶滅の危機…人工繁殖も全滅https://t.co/wIbPtrJzZW#科学・IT
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) August 27, 2020
国の天然記念物に指定されている小笠原諸島固有のチョウ「オガサワラシジミ」の絶滅ききについてまとめました。
本当に「オガサワラシジミ」が、いなくなると残念でしょうがありませんね。